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[custard]10月販売分の値引きのお知らせ___オレイン酸を多く含むオイルで作った石けんはしっとりタイプという定説への疑問のこと

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いつもスイートアーモンドオイル85%で作成している石けんで、スペシャルレシピの中では比較的さっぱりタイプ、肌のキメを整える効果が高く、つるつるっとした洗い上がりが特徴です。もう少し穏やかさがあっても良いかなと感じることもあり、今回はマカダミアナッツオイルを加えたレシピで作りました。
レシピ変更に伴い、先日試用したところ、予想と異なり、以前のレシピよりもさっぱりと洗い上がるように感じました。スイートアーモンドオイルは仕上がりが最も柔らかめになる石けんですが、他のオイルとの併用により少し質感が変わり若干硬めになっています。
柔らかい石けんほどマイルドになる傾向がありますので、配合バランスによりさっぱりに傾いたものと推測しています。
新レシピ商品のモニタリングは通常、私(52歳))と母(74歳)、時々娘(19歳)で行っています。私と母は「前の方が良い」と感じたので、今回は販売を見合わせようかと思っていた所、19歳のほうは「さっぱりして気持ち良い」ということで、年齢や好みによるようなので、今回は25%の値引き販売で提供させていただこうと思います。

ピーリングとまでは行きませんが、他の石けんと比較すると角質除去に優れたタイプなので、毛穴に蓄積してしまった汚れの除去などに早めの効果が期待できるのではないかと思います。
また、一回の洗顔でのクレンジングで少し化粧残りを感じる方は、2回洗顔するよりもこの石けん一度で済ませたほうが肌への負担が少なくなります。

泡立ちは控えめなタイプです。泡立てネットに含ませる水分の量を多めにするとかなりキメの細かいクリーム状の泡が立ちます。片手に山盛り一杯になるくらいの泡を作って洗顔して下さい。気温が低くなると泡立ちにくくなりますので、十分な量の泡にならない時はさらに少し水を加えて泡立てて下さい。

* * *

補足:ちょっとマニアックなおはなし

オレイン酸が多いオイルの石けんはしっとりタイプ、リノール酸を含むオイルはさっぱりタイプになるというのが定説なのですが、私はこの定説に疑問を持っています。
今回のレシピは、マカダミアナッツオイルによりオレイン酸は以前より多くなりますが、比較的さっぱりとした石けんになりました。
オレイン酸含有量の多いオリーブオイル72%のマルセイユ石けんと、やや少なめの定番レシピの石けんを比較するとマルセイユのほうがしっとりタイプになります。ところが、オリーブオイル100%で作った石けんがよりしっとりするかと言うと、そうでもない。
オリーブオイル100%(キャスティール石けん)はコールドプロセスの石けんとしては肌当たりがきつめで好みの分かれる石けんです。
配合量のバランスによりどこかに境界ラインがあるように思います。

オリーブオイルの石けんは少しねっとりした泡立ちになりやすく、好みによりますが、私はさらっとした泡立ちが好みなので、オリーブオイルを単独ではベースオイルに使わず、グレープシードオイルやホホバオイルなど、さらりとした質感のオイルを加えてレシピを組みます。
これは直感的にそうしているわけなのですが、「オリーブオイルの石けんはちょっときつい」という方もいて、「パステルカレさんの石けんは何故オリーブオイルのツンとした感じがないのだろう?」というご感想をいただいたことがあります。

このようなことから、オリーブオイルには、「比較的多めに皮脂を取り去って、しっとり成分を多めに肌に与える」特徴があるのではないかと推測しています。
洗浄成分の脂肪酸部分は比較的さっぱり、余剰オイルの成分は比較的しっとりなので、配合量のバランスや鹸化率により洗い上がりが変化しやすいのだと思います。
オイルの使用感をさっぱりとかしっとりとか言う場合、殆どが湿布する場合のことを言います。石けんの場合はそれが洗浄成分となるわけなので、逆のことが起こる可能性があるのではないでしょうか。「さらっとしたした質感のオイルは肌へ浸透しにくく、肌表面の皮脂を残しやすくなり、しっとりとした洗い上がりになる」「こってりとした質感のオイルは肌表面の皮脂とよくなじんで除去する力が働きやすく、さっぱりとした洗い上がりになる」というように、定説とは逆になる場合があるのではと、長い間思い続けています。

人間の皮脂の脂肪組成と石けんの脂肪組成とを比較して分析すれば明確な理論が引き出せるのではないかと思いますが、ちょっと不得意分野なもんで、誰がやってくれる方がいたら嬉しいんだけど・・・。


いつも至る所で主張しているのですが、「石けんは使用感が命」と。(笑)
理屈だけ、もしくは感覚だけでレシピを組むと想定外のことが起こることがよくあります。
私はわりと感覚的に、「このさっぱり感とこの滑らかさがちょうど良くなるのはこんなもんかな?」みたいな感じでレシピを組むことが多いので、出来上がった石けんを使った際の使用感を元に、後から理論づけをすることを心がけています。何故こういう使用感になったんだろう?という考察ですね。

ここからはちょっと愚痴になっちゃいますが、最近ヘーゼルナッツオイルが入手しにくい、という・・・。
以前はソーパー人気の高いオイルだったのですが、「ヘーゼルナッツオイルにはパルミトレイン酸は殆ど含まれていない」ということが判明して以来、俄然人気がなくなってきたオイルです。(パルミトレイン酸は肌の修復効果があり老化防止に有効と言われる)
パルミなんとか酸どうこうはともかく、ヘーゼルナッツオイルの石けんってとっても使用感が良いんだけどそこはどうでもいいのか・・・?
そもそも、食べるのでもなく、湿布するのでもなく、殆ど洗い流してしまう石けんにちょっとばかり含まれていたからって老化防止になるほど凄い成分なのかそれは・・・?
人気が下がった要因のもうひとつはトレースが異様に遅いこともあると思いますが。

いつも利用している店舗からヘーゼルナッツオイルの取り扱いが無ったため価格が高くなり、他の店舗でも欠品するとなかなか再入荷しないことがあったり、ヘーゼルナッツオイルが好きな私はとても困っています。なんとか人気が復活しないものか?

ヘーゼルナッツオイル押しはおそらくカリスマソーパーの前田京子さんから始まったのだと思いますが、近年、新刊の発刊や目立った活躍が無いということもあるかもしれません。
前田さんの文章はかなり感覚的な記述が多く、今となっては疑問点も多く出てきています。
「動物性の油脂を使った石けんは皮脂がつまりやすいような気がする」なんて書いちゃったのも前田さんだし。ハーブティーを水分にしたハーブ石鹸は私も殆ど意味がないと思っているし。
それでも、とても感性の鋭い方なので、部分的に怪しいところはあっても色々な示唆に富んでいるところが前田本の良さだと思います。

とにかく、ヘーゼルナッツオイルはとても使用感の優れた石けんになるので、人気の復活を願います。